アラベスク 登場人物のとても簡単な紹介と、固有名詞についての説明

登場人物紹介
固有名詞について

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登場人物

紹介は初登場時点での内容です
大迫 美鶴
(おおさこ みつる)
 唐渓高校2年生。
 高校生活にもすっかり慣れ、その傲慢かつ横暴な態度と抜群の成績により、今や校内一番の嫌われ者。
 経済的に苦しい家庭環境で育つ。
山脇 瑠駆真
(やまわき るくま)
 唐渓高校2年生。
 美鶴と同じ中学に通っていたが、2年の時に渡米。その後帰国し唐渓高校へ転入。ハーフ特有の端正な顔立ちで女子生徒の心をガッチリ掴む。
 中学時代から美鶴へ想いを寄せている、甘さが売りの美少年。
金本 聡
(かねもと さとし)
 唐渓高校2年生。
 美鶴の幼馴染。親の再婚で引越し&唐渓高校へ転入。整った顔立ちで女子生徒からは大人気。
 幼い頃から美鶴へ想いを寄せている、ちょっと不器用だけど真っ直ぐさが売りの青少年。
霞流 慎二
(かすばた しんじ)
 美鶴に駅舎の管理を依頼した青年。どうやら金持ちらしい。
浜島
(はまじま)
 美鶴たちが通う唐渓高校の教頭。
 経済的に低レベルな美鶴の存在を疎ましく思っている。
門浦
(かどうら)
 唐渓高校の数学教師。
 とにかく自分に自信がなく、挙動不安定。生徒からもなにかと軽視され気味。
田代 里奈
(たしろ りな)
 かつての美鶴の友人。
 中学時代は男子生徒の人気を集めたテニス部のエース。
 中学卒業後の詳細は不明。
澤村
(さわむら)
 美鶴の初恋の相手。
 中学時代は女子生徒の視線をかなり集めたサッカー部のエース。
 中学卒業後の詳細は不明。
大迫 詩織
(おおさこ しおり)
 美鶴の母。
 水商売で生計を立てながら美鶴を育てる。
 母子家庭という不遇にあって、超マイペースなお気楽人間。
 そしてかなりの男好き。
幸田 茜
(こうだ あかね)
 霞流家の使用人。
 かなり若そうだが、それなりの礼儀作法はわきまえている様子。
木崎
(きざき)
 霞流家の使用人。
 複数の使用人の中で一番の年配。
 霞流慎二に一番近い使用人のようだ。
阿部
(あべ)
 唐渓高校2年3組、つまりは美鶴のクラスの担任。
 担当は国語で、職員室よりも図書準備室に居ることの方が多い。
金本 緩
(かねもと ゆら)
 金本聡の義妹。唐渓高校1年生。
 プライドが高く、聡の事を自分より格下の"庶民"と見下している部分がある。親の再婚にも反対していたらしい。
メリエム 瑠駆真の知り合い。
 頭部が小さく、頭身の長い黒人美女。
 エチオピアとエリトリアとの紛争に巻き込まれ、エリトリア側の孤児院に収容された為、エリトリア人ということにはなった。
 その後ミシュアルの養女となり、現在はラテフィルの国籍。
蔦 康煕
(つた こうき)
 唐渓高校2年生。
 短髪と少し下がった目尻が特徴のバスケ部主将。
涼木 ツバサ
(すずき つばさ)
 唐渓高校2年生。
 聡と同じクラスのサッパリとしたボーイッシュな少女。
 周囲からは"ツバサ"と呼ばれているが…
ミシュアル 瑠駆真の父親。
 中東のラテフィルという国の出身。
廿楽 華恩
(つづら かのん)
 唐渓高校3年生。唐渓高校生徒会副会長。
 お金持ちの御令嬢。気が強く、気位も高い。聡の義妹である緩に影響力を持つ。
 瑠駆真に好意を寄せているが、矜持が邪魔をして行動が起こせないでいる。
金本 育代
(かねもと いくよ)
 聡の母親。
 勉強の苦手だった聡が唐渓高校へ編入できた事を機に、聡への期待を膨らませる。再婚相手の職業を継いで、安定した生活をさせたいと願っている。
 義娘の緩との関係を良好にすべく、聡につい辛く当ってしまう。
金本 泰啓
(かねもと やすみち)
 聡の母親の再婚相手。
 父親から継いだ税理士事務所を営んでいる。
山脇 初子
(やまわき はつこ)
 瑠駆真の母親。
 瑠駆真が中学二年の時に他界。
 生前は得意の英語力を生かし、自宅で小・中学生向けの英語教室を開いて生計を立てていた。
 気の弱い瑠駆真を強く育てるべく、躾などには厳しかった。英語の教育にも力を入れていたが、それが逆に瑠駆真の英語嫌いを助長してしまった。
小竹 正雄
(こたけ まさお)
 聡の実父。
 聡の母親と離婚後はゴミ焼却施設で働くが、事故に巻き込まれる。
 プライドは高いが器の小さな人間。
霞流 栄一郎
(かすばた えいいちろう)
 慎二の祖父。
 慎二と一緒に富丘の屋敷で生活している。体調が良くないのか車椅子を利用しており、来客があってもあまり姿を見せることはない。
霞流 雄一
(かすばた ゆういち)
 慎二の父。
 知多で伝統的な木綿に携わる仕事を営んでいる。
霞流 塁嗣
(かすばた たかし)
 慎二の兄。
 美男子のようで、人間関係を疎かにはしない意外と真面目な青年。
 霞流家の次男でありながら、父親とは血が繋がっていない?
井芹
(いぜり)
 美鶴の髪をカットした、霞流家に出入りする美容師。
 明るく気さくな性格で人懐っこい。プロ意識が強く仕事には誇りを持っており、また楽しんでもいるようだ。
霞流 聖美
(かすばた きよみ)
 慎二の母。
 非常に華やか女性。社交的な性格を活かして、夫の造る木綿の売り込みに精を出している。
 見た目は奔放そうだが意外に子供想いで、屋敷に篭る息子を心配したりもする。だが、慎二への悩みはそれだけではないようだ。
 どちらかというと感情がすぐ表に出るタイプ。
小窪 青羅
(こくぼ せら)
 聖美の学生時代からの友人。
 化粧品ブランド"Sera・K"の代表。
 仕事柄華やかな女性ではあるが、聖美とは対照的に感情を内に秘めるタイプ。
小窪 智論
(こくぼ ちさと)
 青羅の娘。
 慎二とは幼馴染。許婚となってはいるが、実際には本気にもしていない。
 慎二の身の上に起こった学生時代の出来事を詳しく知っているようで、現在の慎二の人格を憂いている。
 ハキハキとした物言いが気持ちよくサッパリとした性格。
安積
(あさか)
 【唐草ハウス】の所有者。
 年配の女性でおっとりとした性格だが、子供達からの信頼は厚い。
小童谷 陽翔
(ひじや はると)
 唐渓高校2年生。
 実際には美鶴たちより一歳年上だが、一年間の英国留学から戻り、美鶴と同じ2年3組に編入された。
 家柄も良く見た目も整っているため、当然女子生徒からの人気は高い。
 廿楽華恩とは親戚関係。
 瑠駆真と接点があるようだ。
織笠 鈴
(おがさ れい)
 時折、慎二や智論や里奈の記憶に現れる少女。
 唐渓高校の生徒だったらしいが、すでにこの世の人間ではないようだ。
似内
(にない)
 唐渓高校理事長の第一秘書。
 見た目も美しい若い女性だが有能で、理事長が遠方に出かける際、場合によっては高校と中学の留守を任される事もある。
 仕事柄、激しい感情を見せる事はないが、冷徹な人間というわけではない。校内の様子や生徒の状況に気配りを見せたりもする。
涼木 魁流
(すずき かいる)
 ツバサの兄。
 唐渓高校の生徒だったが、織笠鈴の自殺後に中退。現在は行方知れず。
 慎二と同じ歳で智諭の一つ年上。
桐井 愛華
(きりい まなか)
 唐渓在学中、慎二と付き合っていた少女。
 かなり気が強く、またプライドも高い。同級生だった織笠鈴に対しては、かなり見下した態度を取っていた。鈴の自殺の原因を作った一人でもあるようだ。
田岡
(たおか)
 唐渓高校2年生。
 聡の同級生。唐渓では一般的な立場でしかない為に時として理不尽な待遇を受ける事もあるが、小学生時代の経験から、唐渓での生活を心地良いと感じている。経済状況や学歴などで人々の生活に差ができるのはむしろ良い事だと思っている。
杣木
(そまき)
 聡が公園で出会った老人。早朝の太極拳を日課にしている。
 表情も言葉も穏やかだが、本当の事をズケズケ言うところもある。美鶴の担任である阿部とつながりがあるようだ。
ユンミ
(ゆんみ)
 夜の繁華街で姿を見かける人物。
 霞流慎二に好意を抱いているような素振りを見せており、彼の傍で見かける事が多い。
 女性に見えるが男性。心も女性のようだが、本人は、自分が女性であるか男性であるかなどは、大した問題でも無いと思っているようだ。


固有名詞

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唐渓高校 (からたにこうこう) 愛知県のどこかにある、有名私立高校。
 通う生徒は良家の子女ばかり。

(注) 実際には存在しません
宮田中学 (みやたちゅうがく) 岐阜県のどこかにある、ごく平凡な公立中学。

(注) 実際には存在しません
富丘 (とみおか) 霞流が住んでいる地域。
 市や町の名前ではなく、その地域一帯を指して言う。最寄の駅名にも使用されている。
 高級住宅街で、昔からの金持ちも多いが、最近では若い青年実業家も土地を購入している模様。

(注) 実際には存在しません
エリトリア (Hagere Ertra) 1993年5月24日にエチオピアから独立した、アフリカ東北部の国。首都はアスマラ。
ラテフィル 瑠駆真の父親であるミシュアルの出身国。
 アラビア半島の紅海沿岸に位置する、中東の小国。

(注) 実際には存在しません
コラーユ コラーユ de ルベリエ。
 聡を慕う女子生徒の集まり。
 聡の誕生石である珊瑚(コラーユ)と星座がおひつじ座(ル・ベリエ)であることから、この名前がついた。
柘榴石(ざくろいし) 柘榴石倶楽部。
 瑠駆真を慕う女子生徒の集まり。
 瑠駆真の誕生石が柘榴石(ガーネット)であることから、この名前がついた。
木塚駅(きづかえき) 美鶴たちが生活する地域で一番大きな駅。JRと私鉄が交差し、駅周辺はかなりの繁華街になっているが、逆に開発の遅れた駅裏は寂れている。

(注) 実際には存在しません
真留駅(まこどめえき) 美鶴が管理を頼まれている駅舎の名前。
 本来の読み方であるマコトドメが訛った呼び名。
 路面電車が廃線になるまでは、それなりに賑わいのある駅だった。

(注) 実際には存在しません
Sera・K(せら・けい) 小窪青羅が代表を務める化粧品ブランド。
 化粧水や乳液などといった基礎化粧品のマイボトル化を提案し、関西や関東中心で展開されている。
 直営店へ持ち込まれるボトルの衛生処理などに手間がかかり商品もかなり高めだが、独身OLなどには意外にウケている。

(注) 実際には存在しません








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